転居の楽しみ【植村】
東京に出てきてから何度転居したことだろう。 昔を懐かしく思い出しながら数えてみたら、 今の住まいが9回目の「我が家」ということになるようだ。 夫の転勤につきあったとか、長時間通勤から逃れるためとか、 どんどん増える家財道具に押しつぶされないようにとか、 その時々には、やむを得ない事情があったようにも思うが、 結局のところ一つのところに長居ができない質なのかもしれない。...
View Article私の愉しみ~光~【植村】
ヨーロッパに行くと、どんな小さな村にも不釣り合いなほど立派な教会がある。 私たちは教会をみると、天にそびえるゴチックの尖塔や複雑なタンバンに目を奪われる。 しかし、教会はこの世の天国であり、その中で祈る人に天国を感じさせるための様々な 仕掛けが施してある。 その代表的なものが光である。 バラ窓やステンドグラスは、ただ眺めるためにあるのではなく、差し込む光を赤や青の...
View Article童話の国から① 【植村】
「ニルスのふしぎな旅」という童話を読んだことがありますか。 スウェーデンの南部を、がちょうの背に乗って旅するニルスは、 ある日、高い城壁で囲まれた荘厳な街にたどり着きます。 繁栄を極めたヴィネタの街、しかしそれは100年に一度だけ姿を 現すというまぼろしの街です。 何か一つのものを売ることができなければ、再び海の底に沈んで しまうのです。 商人たちはニルスに豪華な品を次々とすすめます。...
View Article童話の国から② 【植村】
現実の町、ヴィスビーは、おしゃれなレストランやお土産物屋の美しい家々の間に、 過去の繁栄の遺産である廃墟が点在する不思議な町です。 過去と現在、繁栄と衰退が同居するこの町を人々は愛し、多くの観光客を呼び寄せています。 ヴィスビーに唯一現存する教会のわきに、80段ほどの石の階段があり、そこを登ると 時代を超えたヴィスビーの全景を見ることができます。...
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